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エアコンの温度設定、間違っていませんか? 99%の人がやりがちな勘違い

エアコン

外気温との差が大きすぎると“効かなくなる”その理由と正しい対処法

猛暑日、外気温が38度を超えるような日になると、室内でも不快指数は急上昇します。「早く涼しくしたい!」という一心で、エアコンの設定温度を17度や18度にしてしまう人も少なくありません。しかし、その結果「エアコンが効かない」「全然冷えない」「電気代だけ高くなった」と感じた経験はありませんか?

実はその“極端な温度設定”、エアコンの効きを妨げる原因になっている可能性があります。

今回は、「外気温と設定温度の差が大きすぎるとエアコンが効かなくなる」という現象について、仕組みと対策を詳しく解説します。

なぜ「設定温度を低くしても冷えない」のか?

エアコンは「設定温度を低くすればするほど冷える」という単純な機械ではありません。家庭用エアコンの冷房は、室内の空気を吸い込んで熱を取り除き、冷たい空気を室内に戻すという仕組みで動いています。

つまり、エアコンは「冷たい空気を放出している」わけではなく、「熱を外に逃がす」ことで部屋を冷やしているのです。

この時重要なのが、外の気温と室内の温度差です。外気温が高くなるほど、熱を逃がすのが難しくなり、エアコンの負荷が上がります。

たとえば、外が38度の真夏日で、エアコンの設定温度を17度にしても、部屋が21度からそれ以下に下がらないケースがあります。これは、外気と室温の差が21度もあり、室外機がうまく熱を放出できないため、冷却能力が限界に達しているからです。

室外機が要!熱の“出口”がふさがっていないか?

冷房時の熱は、すべて室外機から外に排出されます。この室外機の性能が落ちると、エアコン本体がどれだけ頑張っても、部屋は冷えません。

特に注意したいのが次のような状況です:

  • 室外機の前に物が置いてある(自転車、植木鉢、段ボールなど)

  • 室外機が直射日光にさらされている

  • 室外機が狭いスペースや壁際にあり、風通しが悪い

これらはすべて、熱交換効率を下げてしまいます。エアコンが「冷えない」と感じる場合、まずは室外機まわりの環境をチェックしましょう。

冬の暖房も同じ!気温差が大きすぎると「効かない」

エアコンが効かないのは、夏の冷房時だけではありません。冬の暖房でも同じことが起きます。

たとえば、外がマイナス1度の日に、部屋を21度に設定する。外気との温度差は22度です。このような極端な温度差になると、エアコンは室外の冷たい空気から熱を取り出すのに苦戦し、思うように部屋を暖めることができません。

また、霜取り運転が頻繁に入るようになり、「温風が出てこない」と感じることも多くなります。これは、室外機が凍ってしまい、それを溶かすために一時的に暖房運転を止めているためです。

正しいエアコンの使い方と温度設定のコツ

では、快適に、効率よくエアコンを使うためにはどうすればよいのでしょうか?ポイントは以下の5つです。

1. 設定温度は適度に

夏場の冷房は26〜28度、冬場の暖房は20〜22度が目安とされています。
あまりに設定温度が低すぎる(高すぎる)と、効率が悪くなるだけでなく、室外機に無理をさせて寿命を縮めてしまう恐れもあります。

2. 室外機まわりを清掃・整理

室外機の前に物を置かない、風通しを良くする、直射日光が当たる場合は遮光ネットなどで対策をしましょう。
また、室外機のフィン(熱交換部分)にホコリが詰まっていると放熱効率が下がるため、定期的に掃除するのが理想的です。

3. サーキュレーターや扇風機を併用

冷房時は冷気が下にたまりがちなので、空気を循環させることで部屋全体が涼しくなります。
暖房時も同様で、暖かい空気は上に行きがちなので、下向きに風を送ることで効率的に暖められます。

4. カーテン・断熱対策

窓からの日射熱や冷気の出入りを抑えることも重要です。遮光カーテンや断熱フィルムを使うだけでも、室温の安定に大きな効果があります。

5. 定期的なフィルター掃除

室内機のフィルターが目詰まりしていると、空気の循環が悪くなり、冷暖房効率が一気に落ちます。
2週間〜1ヶ月に1度はフィルターを掃除するのが理想です。

「効かない=壊れている」ではない

エアコンが効かないと感じたとき、「もう寿命かも」「買い替えなきゃ」と思うかもしれません。
しかし、その前に「設定温度」「外気温との差」「室外機の状態」を見直すことで、性能が戻るケースは少なくありません。

また、最近のエアコンには「学習運転」や「省エネ運転」「AI制御」などの機能もついています。これらは一見すると「効きが悪い」と感じることがありますが、無駄な冷暖房を抑えて電気代を節約する仕組みです。マニュアルを確認し、自分に合った使い方を選ぶことも重要です。

最後に:エアコンは「無理をさせない」のが長持ちのコツ

エアコンは、適切な温度で、適切なメンテナンスを行えば、10年以上使える家電です。しかし、無理な設定やメンテナンス不足が続くと、寿命を縮め、電気代もかさむ結果になります。

特に「外気温との差が大きすぎる状態」で長時間運転させることは、効率も落ち、機械へのダメージも大きくなります。

✔「冷えない」「暖まらない」と感じたら…

  • 設定温度が極端すぎないか?

  • 室外機のまわりは大丈夫か?

  • 室内の空気は循環しているか?

この3つをまずチェックしてみてください。ちょっとした工夫と意識で、エアコンの効きは大きく変わります。

まとめ

  • 外気温と設定温度の差が大きすぎると、エアコンの冷暖房効率は大きく低下する

  • 室外機の熱交換がうまくいかないことが「効かない」主な原因

  • 正しい設定温度と、室外機の環境改善、空気の循環がポイント

  • 「効かない=故障」ではなく、環境を見直せば改善できる可能性が高い

これからの猛暑・厳寒に備えて、エアコンを“無理させず”“効率よく”使うことを意識してみてください。あなたの家の快適度も、電気代も、きっと変わるはずです。

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